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火の見櫓の再活用案(富士吉田の事例) [火の見櫓(山梨県)]

ネットで火の見櫓の調べごとをしていて、偶々こんなページがヒットしました。
(外部リンク↓)
https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=4791

これは山梨県富士吉田市HP内にあるまちづくり関連の業務紹介ページで、
同市が慶應義塾などと提携して実施している事業や調査研究成果の報告が
なされているらしく、上記のページでは
「富士山と富士信仰を活用した観光施策等調査研究」というタイトルで
冨士信仰を活かした観光まちづくりについて様々な提言がなされているようです。

その提言について語る前に背景についてちょこっと整理。
そもそもどうしてその提言に気を引かれたかということなのですが。。。
2012.10.16.kamiyoshida1.JPG
これは2年半ほど前に取材した富士吉田市上吉田の火の見やぐらで、
当時の取材記事はこちら

道路跨ぎの火の見やぐらとしてはかなり有名な一基ですが、当時は
公道から公共施設への進入路を跨いでいるという意味程度にしか捉えていませんでした。
また隣接の消防団詰所が工事中ということで柵が在ったため近づくことが出来ず、
またいつか再訪して詳細の取材をしたいなと思っていたのです。
2012.10.16.kamiyoshida4.JPG 2012.10.16.kamiyoshida5.JPG
で、施設(上吉田コミュニティセンター)への進入路、、、
その意味自体はもちろん間違いではないのですが、
もっと大切な役割というものがあったのを知ったのは、ほんのついさっきw

富士吉田といえば日本三奇祭にも数えられる吉田の火祭りが有名。
国の重要無形民俗文化財にも指定され、毎年8月26~27日に実施される
北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社(摂社)両社の秋祭りです。

一連の御神事のなかで神社を出発し街へと繰り出した神輿は御旅所にて一晩過ごしますが、
上述の上吉田コミュニティセンターというのがじつは御旅所になっているのだそうです。
つまり神輿は火の見やぐらの下をくぐって御旅所に入ることになるわけで、
さらにこの火の見やぐらにしつらえられたご神木に張られた注連縄を
神輿の屋根上にいる鳳凰がそのくちばしで切って中へ進むという
大切な神事の一環をこの火の見やぐらが担っているらしいのです。

地元の方はもちろん、有名なお祭なので観光客も多く、
この鳳凰による注連縄切りは祭りのクライマックスのひとつとして
よく知られていることなのでしょうが、自分は今回初めてそんなことを知った次第。

そんな祭りの様子を紹介したHPがあり、そのなかでは
火の見やぐらの足元を神輿がくぐり抜ける様子を映した動画もアップされていました。

祭りのHPはこちら
動画はこちらYotube1Youtube2
mikoshi1.jpg(←動画のキャプチャ)

で、ここで冒頭の市のHPの話に戻ります。
先頭に張った直リンクは平成23年の「富士山駅」誕生を機会に、
富士吉田市商工会議所と慶應義塾大学SFC研究所が連携し、
富士山駅を中心とした「富士山観光の拠点づくり」の実行に向けた
調査研究の成果をまとめた報告書がPDFファイルにて公開されているものです。

当然ながらここでは火祭りの舞台としてのまちのあり方も研究されているわけですが、
なかではこの上吉田の火の見やぐらもまちづくりのキーポイントの一部として扱われており、
御旅所と御幸道という祭りの重要な拠点の一角をなすものとして
火の見やぐらを含めた修景の必要性と活用が提案されています。

火の見やぐらそのものの紹介も簡単にされていまして、
「昭和30年代初頭に建設された上吉田の火の見やぐらは足を大きく開いた独特の形をしている。
これは火祭りのときにやぐらの下を御神輿が通れるようにしたためである。」とあります。
(平成25年度調査報告書1の10ページ、火の見やぐらの紹介文より)

つまり、ただの乗用車の通路というだけではなかったということですね。

過去年度の報告書も併せて公開されているのですが、
こちらのほうが火の見やぐらについてはより積極的な提案が見られ、
平成24年度実績1(PDF)の23ページ目では「復活!火の見櫓!」と題して
富士吉田の重要なイベントで鐘を鳴らすなどを提案されています。
火の見やぐらを活用する理由として、
その歴史的価値や形態は観光客にも住民にとっても
まちのシンボルとして意識されうるとしており、その効果を
まちにとって重要なイベントがあることを知らせることができることから、
歴史的資源が実際にまちで使われ生きた資源になると指摘しています。

提言から2年ほど経過してきたなかでこれらが実際にどこまで具現化されているか否か、
今の時点ではよく分かりませんが、少なくとも火の見やぐらについてここまで
まちづくりの重要な構成要素として提言に組み込まれた事例は、
全国的に見てもかなり珍しいのではないでしょうか。

鐘を鳴らす観光イベントの提言などは安全管理上
現実問題として実現の難しい側面もあるかと思いますし、
えてしてこうした類の提言書は提言が出た時点で目的達成感が出てきてしまい
具体的な活動に結びつくことが少なかったりすることもあるのですが、
この上吉田の事例の場合は町をあげて取り組む有名な祭りの舞台でもあることですし、
御旅所周辺の環境整備もたしかに必要性を感じていることでしょうから、
将来的にみても火の見やぐらが有効活用される道がかなり開けていると
考えてもいいのではないでしょうか。

特殊な事例であるには違いないとはいえ、それでも全国各地の火の見やぐらの
保全と活用にたいして有益な参考事例となるだろうと考えます。
まちの重要なイベントの際に鐘を鳴らすというのは、そう難しい話ではないですからね。
(防災運用上の制約があるのか否かについてはよく知らぬまま書いていますが。)
穂高町に立つ火の見やぐらでもちょっと可能性を探ってみたいなとも思ってみたり。

それにしても、吉田の火祭り。
画像や動画を見ていたら、火の見やぐらを神輿がくぐる名場面を
どうしても見たくなって来ました。今年の夏、行けるかなぁ?
2012.10.16.kamiyoshida2.JPG

(画像撮影日:2012年10月16日)




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詰所の屋上とワンセット [火の見櫓(山梨県)]

富士吉田市、旭町の火の見櫓。
2012.10.16.asahimachi1.JPG
消防団詰所の屋上に立っています。
脚部は地上から直接立ち上がっていますが、
人は梯子でいったん屋上に上り、そこから櫓に取り付く格好。
2012.10.16.asahimachi2.JPG
詰所を跨いでいるので足元はかなりワイドですが、
そのわりに背丈は特別高いわけではないので、
上部への絞り込みがけっこう大きい印象です。

踊り場がワイドで、四角い屋根と丸型の見張り台は
この地域でよく見かけるデザインのようです。

2012.10.16.asahimachi3.JPG
ちょうど訪問時は付近の道路工事中で、お昼時だったため、
職人さんたちが火の見櫓近くでお食事中で撮影を躊躇われたので
あまり画像がありません。あしからず。

(撮影日:2012年10月16日)


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お寺の入口道路を跨ぐ火の見櫓 [火の見櫓(山梨県)]

山梨県富士吉田市、浅間町の火の見櫓。
2012.1016.sengen1.JPG
消防団詰所の向こう側に立ってます。
この角度だと、詰所の敷地に立っているようにも思えますが、じつは・・・

2012.1016.sengen2.JPG
そう、この火の見櫓も跨いでいるんです。
ここは前エントリーの上吉田のものとは違って公道跨ぎ。
道路の突き当たりに如来寺というお寺があるのですが、
その入口に立つ格好となっています。
まるで仁王門の代わりを務めているみたいですね。

脚部は相変わらずガニ股ですが、上吉田に比べてちょっと華奢な印象。
2012.1016.sengen3.JPG
頭の横架材は車が当てたのか、ちょっと曲がってました。

背丈が分かるように、櫓の足元に自分が立ってみました。
2012.1016.sengen4.JPG
逆光なのでちょっと画像が暗いのはご容赦。
自分の身長は(推定)172センチほどなので、そこから高さ検討してくださいませ。
通行可能なのは1トントラックくらいまでかな?

普通、線路下をくぐったりする背の低いトンネルには
通行車両の制限高さの道路標識があったりするけれど、
こういう火の見櫓には表示がないんですよね。
金沢木舟のもたしかそうでした。
まあ地元のよく分かった人たちしか通らないような道だから、
あんまり関係ないのかもですが。
2012.1016.sengen5.JPG

屋根が4角で見張り台が丸型なのは上吉田と同じ。
2012.1016.sengen6.JPG
でも屋根の角のデザインはこちらのほうがちょこっとだけ凝ってますね。
アンテナはありますがスピーカーは隣接の柱にあるので、比較的すっきりしています。
半鐘にはちゃんと木槌が備わっているので、今でも叩いているのでしょうか。

道路跨ぎだからというわけではないですが、
いつまでも、大事に残していって欲しいですね。

(撮影日:2012年10月16日)


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素敵なガニ股櫓 [火の見櫓(山梨県)]

富士吉田市、上吉田の火の見櫓。
2012.10.16.kamiyoshida1.JPG
火の見ヤグラーのあいだでは(たぶん)かなり有名な火の見櫓。

「火の見櫓 地域を見つめる安全遺産」のなかでも写真が掲載されていますが、
足元のフォルムを含めて独特のデザインに惹きつけられます。

ガニ股部分は背が高く、車の通行が可能な構造。
2012.10.16.kamiyoshida4.JPG
2012.10.16.kamiyoshida5.JPG
過去に見た茅野市金沢木舟のものは公道上に立ってましたが、
これは福島県古殿町のタイプと同じで公共施設の出入口が立ち位置です。

残念ながら訪問時は消防団詰所の建替え工事の真っ最中で、
防護の囲いがあったために実際に車でくぐり抜けることが叶わず。
またいつかすっきりしたところを見に訪れたいと思います。

2012.10.16.kamiyoshida3.JPG
富士山とコラボ。
2012.10.16.kamiyoshida2.JPG

この火の見櫓を取材したのと同じような時期に
U1教授もここを訪れたようで、取材記事が透明タペストリーに掲載されています。
そちらもぜひご覧のほどを。
教授曰く、「富士吉田のアールヌーボー」。
まさに言い得て妙かな。

(撮影日:2012年10月16日)


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駅前の火の見櫓は屋根なしでシンプル [火の見櫓(山梨県)]

山梨県大月市初狩町、下初狩の火の見櫓。
2012.10.16.hatsukarieki1.JPG
中央本線初狩駅の駅前通り、交差点の一角にちょこんと立っています。
2012.10.16.hatsukarieki4.JPG
背丈はさほどではなく、屋根もありません。
火の見としては比較的珍しいスタイル。
2012.10.16.hatsukarieki2.JPG
2012.10.16.hatsukarieki3.JPG
半鐘はきれいですね。

じつは下初狩にはここからすぐの国道に出たところに消防団詰所があり
傍らに立派な四脚タワー型の火の見櫓が立っているので、
この駅前のものはその補助塔、中継塔の役割があるのだろうと思われます。

でもって、そのメインタワーのほうは取材なし。
今回の取材旅は狛犬がメインだったので、時間がなくて・・・。

(撮影日:2012年10月16日)


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