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北村西望の狛犬 [狛犬・寺社(三重県)]

昨年夏以降続けていた北東北シリーズがまだ道半ばですが、
新年を迎えたところで気分転換も必要かと思い(?)、
年末年始休みに和歌山奈良(+三重)方面の取材を
先に記事アップしたいと思います。

まず一社目、、、
三重県津市藤方の結城神社。
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鎌倉末期から南北朝期にかけて活躍した、
南朝方(後醍醐天皇方)の武将、結城宗広が終焉を迎えたのが同地とのことから、
宗広を祀っているのが同社ということになるそうです。
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現在ではしだれ梅の名所ということで、
2月から3月は梅まつりなども開催されているようです。
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で、狛犬ファンにとってここでの注目はこちら。
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製作年:昭和12年(1937)3月13日
作者:北村西望

北村西望といえば、長崎平和記念像や国会議事堂内の板垣退助翁像の
作者として有名ですが、彼は全国で数体の狛犬製作も手がけています。
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同社の狛犬だけでなく北村西望の手がけた狛犬たちはみなリアルで、
ややもすると獅子というより犬に近い容姿。
そして筋肉隆々の引き締まった体躯のものばかりのようです。
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立て看板に日本一の狛犬とありますが、なにが日本一なのかと思いましたが、
青銅製の表記もあるので、ブロンズ製狛犬として最大作ということなのでしょう。
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高さ140センチは確かにかなり大きい部類になると思いますが、
この程度の大きさなら探せば他にもいそうな気もするので、
製作当時は、ということなのかもしれませんね。
石造狛犬ならもっと大きい子はいくらでもいますし。

西望自身は長崎県出身ですが、安曇野にも縁がある人でして。
穂高有明に鎮座する有明山神社には彼の作となる格子天井絵が一枚存在し、
また穂高神社の参道に座る大型の石造狛犬は地元穂高出身の彫刻家、
小川大系が原型を製作していますが、大系の師事した師匠というのが北村西望その人。
  ↓  ↓  ↓
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当然というべきか、小川大系の作品にも北村西望の影響は出ており、
当該の穂高神社の狛犬は知らぬ人が見ると一瞬「西望作か?」と見まがうほど、
作風に共通する部分が見出されます。
穂高神社の狛犬は昭和15年の建立。
その三年前に師匠が製作した結城神社の狛犬を
大系が参考にしたとしても、なんら不思議なことではありません。

狛犬の世界は地域ごとに共通した特徴がよく見られるもので、
模倣に模倣を重ねて現代に生き続けているわけですが、
こうした地域が違えと師匠~弟子という繋がりで共通性が見出せるのも
興味深い点だったりしますね。

ちなみに同社に隣接して津八幡宮があり、
両社一帯が結城の森という樹林に囲われているのですが、
八幡宮のほうは取材日の時間都合で割愛しました。
またいつか行く機会があれば、ということで。。。

(撮影日:2013年12月30日)


より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示

午年ということなので・・・ [その他]

平成26年、明けましておめでとうございます。
毎度この拙いブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
脈路もなく取材した神社や火の見櫓をたんたんと記事アップするだけの
ただのブログですが、どうぞ今後とも程ほどにご贔屓の程お願いいたしますm(__)m

今年は午年ということで、
狛犬のブログではありますが、
新年一発目の画像としてはこちらをば。
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これは岩手県は盛岡市の盛岡天満宮にいる狛犬のミニチュアでして。
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↑  ↑
こちら、実物。

北東北取材ツアーの報告記事がずっと続いていますが、
盛岡天満宮の記事で同社の狛犬を取り上げ、
このミニチュア狛犬の話題もちょこっと載せました。
http://koma-yagura.blog.so-net.ne.jp/archive/c2304247301-1

同記事にも書いたとおり、
この狛犬一対は石川啄木の小説や短歌にも登場する狛犬で、
とくに歌のなかでは啄木によって「石馬」と表現されています。
明治36年に建立された当時はまだ地面に直に据えられていたそうで、
近所の子供たちが馬乗りになって遊んでいたことから
啄木もこれを「石馬」と表現したのではなかろうかと推測されています。

まあどこからどうみても、馬とはおよそかけ離れた容姿ではあるのですが、
狛犬を扱うブログとして午年トップの記事として採り上げるには
格好ではなかろうかと思いまして。
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で、このミニチュア狛犬ですが、
同地の伝統工芸品として有名な南部鉄器で作られており、
製作は盛岡市内にある『釜定工房』という鉄器の工房。
手のひらサイズの小ささながらも重みはあります。
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標準的なミカンと比べてこの大きさ。

昨夏のツアーのときは行程の都合で現地購入が叶わなかったのですが、
どうしても手元におきたかったので、思い切って通信販売で購入。
カワトクという盛岡の百貨店で扱ってるんですよね。
送料かかりましたが、、、まあよかったです(^^;

今後は玄関先に飾り、守護獣としてその愛嬌ある表情で
我が家を守ってもらえたらと思います(^^)

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