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三井家守護の神社 [狛犬・寺社(東京都)]

東京都墨田区向島、三囲(みめぐり)神社。
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かの三井家が江戸中期より守護社と定めた神社として有名。

ご祭神は倉稲魂命ということで、まあ早い話がお稲荷さんなわけですが、
由緒書きによれば、弘法大師が祀ったという田中稲荷がはじまりとのこと。
中世、文和年間(1352~56)に近江国三井寺の僧、源慶が社を改築した折、
土中から白狐にまたがる老翁の像を発見。そのとき、像の周りを
どこからともなく現れた白狐が三度回って消え去ったという縁起があり、
そのことから同社を「三囲」と名前が変えられたそうです。
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上の絵は江戸名所図会に載っている、三囲神社の様子。
手前側に隅田川の流があり、境内の右側が表参道のようです。

三井家が同社を守護社と定めたのは、なによりその名前によるらしく。
同社の場所が三井の本拠地である本町から見て鬼門に位置すること、
また三井の「井」の字を□で囲っていることで、三井を守ると考えられたことから。
現在も三井グループ各社総務部によって三囲会というものが組織され、
定期的に祭事を執り行っているそうです。
また三井グループの三越百貨店では、本支店に同社の祭神が
分祀されているのだそうです。

御神紋でしょうか。
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稲をあしらった稲荷神社の神紋に三井の三の文字を組み込んだ感じ。

そして境内の様子。
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鳥居をくぐり抜けると、まず目に入るのは一対の狛犬。
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延享2年(1745)5月22日建立。
石工:和泉屋太郎芥。

江戸の町で狛犬奉献が盛んになりはじめてきた時期だと思いますが、
それでも1700年代半ばとなればけっこう古い部類に属しますね。
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特徴的なのは、爪先が5本指で制作されていること。
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自分がこれまで見てきたなかで5本指の狛犬は安曇野の伍社宮だけなので、
これで二例目になりました。

この参道狛犬の吽形の背後に、ライオンのブロンズ像が据えられています。
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三井といえば三越。
三越といえば正面玄関に据えられた一対のライオン像。
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同社にいる像はかつて三越池袋店に据えられていたものですが、
同店が閉店することになったことから、三越にも所縁のある同社に
移譲することになったそうです。

ちなみにこちらは日本橋にある三越本店。
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やっぱりライオンは威風堂々たる姿をしています。
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ちなみにこの本店のライオンは大正3年(1914)に設置。
ということは来年がライオン鎮座100周年なんですね。
だからどうしたといわれても、まああれですが・・・。

神社に戻り、こちら。
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御稲荷さんですから当然ながら狐さんもいます。
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とくにこの子はタレ目で表情が柔和。
稲荷の狐は目つきの鋭いきつい表情の子が多いので、
こういう子達に出会うとホッとします。

拝殿の脇へ回り込むと、たくさんの鳥居とともに稲荷社が祀られています。
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こちらにも大勢の狐たちがいますが、拝殿前の子に比べて
ジメッとした薄暗い場所に座らされているので、
どうしても表情がスネオになってしまうそうです。(←ウソ)

摂社の大國神と恵比寿神。
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その社殿前にいる狛犬一対。
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延宝7年(1679)建立。
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阿形の顔の一部に欠損のあるのが残念ですが、
江戸初期~中期頃の作として、年代の古さの割には
全体としてきれいなまま残されているのではと感じました。

そしてそして。
三囲神社を有名にしている理由のひとつが、こちら。
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そう、三柱鳥居。
今年4月に取材した木嶋坐天照御魂神社(木嶋神社)に立つ三柱鳥居。
↓  ↓  ↓
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そちらのほうが本家本元ということで、こちらの鳥居前にも
その旨を告知する立て札がありました。
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木嶋神社は池の中心に立っていましたが、
こちらは井戸を囲むようにして立っています。
それはまさに「囲」ということで、
“三柱で井を囲う(守る)”ということなのでしょうね。

同社には「顕名霊社」という三井家当主を祀った社があるのですが、
雨中の取材のことで気が焦っていて撮影を忘れてしまいました。
珍しいデザインの狛犬がいるらしかったのですが、
またいつかの機会に持越しです。

別の場所へ移動しようと同社に背を向け歩き始めると、
最近出来たという世界一高い火の見櫓がすぐ傍にデンと構えていましたwww。
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(撮影日:2013年6月16日)


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