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国産最古(?)の石造狛犬 [狛犬・寺社(山梨県)]

※註)(2015年4月13日)
この記事には追記訂正があります。内容は石造狛犬の国産最古に関する記述事項について。
最下段に記しましたので合わせてご一読頂ければ幸いです。

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しばしエントリーの続く、この昨年10月の山梨ツアーで
いちばんの目的地だったのがここです。

山梨県西八代郡市川三郷町、大塚の熊野神社。
2012.10.16.ichi_kumano1.JPG
集落のはずれ、里山の中腹に静かな境内を持つ神社ですが、
こここそが狛犬愛好家では知らぬものはないといわれるほど有名な
国産最古とウワサされる石造狛犬が鎮座しておりまして、
初対面を果たすべく、車を走らせました。

例によって道に迷い(ホントに判り辛い場所なんです)、
例によってやっぱり裏手になる方角から無事に到着。

参道を歩くとすぐに随身門があります。
2012.10.16.ichi_kumano2.JPG
胸に菊花紋の入った、古そうな随身像がお出迎え。
2012.10.16.ichi_kumano3.JPG2012.10.16.ichi_kumano4.JPG
なぜか随身像の足元に、ちっちゃなちっちゃな大国さまがおふたり。。。
2012.10.16.ichi_kumano5.JPG

さらに石段を上がった先が拝殿ですが、
その前に昭和初期の狛犬が一対、出迎えてくれました。
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昭和4年11月3日建立。
2012.10.16.ichi_kumano9.JPG2012.10.16.ichi_kumano10.JPG
上半身むっちりな、でもなかなかよい作りだと思います。

そしてお待ちかねの(?)・・・は、神殿の縁側に鎮座しています。
2012.10.16.ichi_kumano11.JPG
関係方面で諸説ある中、本体に記銘のあるものとしては
国産最古ではなかろうかといわれている石造狛犬。(←※下段追記参照)
2012.10.16.ichi_kumano12.JPG
2012.10.16.ichi_kumano13.JPG
いわゆる“はじめちゃん”の最古参。
ようやく念願かなって対面することが出来ました。

縁側で檻のなか、囚われの身です。
2012.10.16.ichi_kumano19.JPG2012.10.16.ichi_kumano14.JPG
というか、さすがにこれだけ貴重な狛犬ですから、
万が一の盗難などを考えると、やむをえない措置なのかも。
2012.10.16.ichi_kumano18.JPG2012.10.16.ichi_kumano15.JPG
制作年はお腹に刻まれていますが、簡単には読み取れませんね。
2012.10.16.ichi_kumano17.JPG
応永12年乙酉(1405)2月1日、建立。
室町中期の作品ということになります。

伝承としてこれより古い年代制作といわれる石造狛犬は他にもありますが、
やはり現物に記銘があるものとしては、この熊野神社のものは群を抜いています。

古い年代のはじめちゃんは腹部を彫り抜かれていないものが多いですが、
これは反対にしっかり彫り込まれているんですよね。
前足の股もしっかり彫られているため、やはり破損も。

表情は獅子というより、普通に犬に近いですね。
2012.10.16.ichi_kumano20.JPG2012.10.16.ichi_kumano16.JPG
時代も時代ですし、獅子なんていわれてどんな動物か分かろうはずもなく、
本当に想像に任せて彫り上げられたのでしょうね。
狛犬という名前だけが先行して、本当に犬をモデルにしてしまったのかも。

なんにしても、貴重な狛犬さんには違いないです。
町の文化財になっているようですが、
みんなで大切に守り続けていきたいですね。

(撮影日:2012年10月16日)

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(追記)
本文にて、応永12年(1405)を年銘のある国産最古の石造狛犬ではないか
と推測する文章を記しましたが、京都府京丹後市の高森神社には
文和4年(1355)の銘を持つ石造狛犬一対が居ます。
宮津市の籠神社にいる重文指定された推定最古石造狛犬との関連性もあるとされるほど
有名な一対で、文献資料などで拝見したことがあったのですが、この記事を書いた頃は
まだその情報を認識していませんでした。京丹後や宮津市方面へはなかなか行く機会も
ないのですが、いつか両社を訪れて対面を果たしたいと思います。
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