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東京の火の見櫓、其の2(高輪消防署二本榎出張所編) [火の見櫓(東京都)]

このエントリーは
まちづくり・・・安曇野暮らし」に過去アップされた記事の転載です。

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小学校の望楼の次は、消防署の望楼。

消防署といえば火の見櫓がつきもの、、、だったのは昭和時代までのお話。
通信技術と防災全般の時代的変化に呼応するかのように
町や村から火の見櫓が撤去されていくなか、
消防署付属の望楼とて例外ではいられず。

新しく建てられる消防署に火の見のための望楼が作られることはまずなくて、
古い建物からは順次撤去されているような有り様で。

で、そんな時代の流れにあって今なお望楼が残されているのがここ。
2012.04.15.9.JPG

東京消防庁高輪消防署二本榎出張所の火の見櫓。
いまは出張所に降格(?)しちゃってますが、
もとはここが高輪の本署だったようですね。
2012.04.15.10.JPG(なにせ文字が右からですし。)

建物は昭和8年に建てられた、ドイツ表現派の建築設計。
(ドイツ表現派または表現主義についての説明は面倒なので割愛。。。)
平成22年に「東京都選定歴史的建造物」に選定されました。

2012.04.15.8.JPG(塔頂部のタワーは後付け。)

RC造3階建てで、3階の円形講堂の上に望楼が在ります。
ここは希望すれば内部見学が可能らしく、せっかくなので入ってみることに。
ベテラン署員の方が丁寧に応対して頂き、ざっと見学。
円形講堂内部はちょっとした消防博物館のような感じになっていて、
消防関係の古い装備具などが展示されていました。
消防署付近を撮った古写真や明治初年頃の古地図などもあって
ブラタモリ気分を味わった感覚。
2012.04.15.19.JPG(アーチ状の梁と窓の構成が美しい。)
2012.04.15.11.JPG(ガス燈。もちろん今は使ってません。)
2012.04.15.12.JPG
2012.04.15.17.JPG
2012.04.15.13.JPG(古い半鐘。立派です。)
2012.04.15.14.JPG
2012.04.15.15.JPG
2012.04.15.16.JPG
2012.04.15.21.JPG
(消防署といったらやっぱりこれっ、すべり棒! でも今はもう使ってないそうです。)

建物のある場所は海抜25mある台地の上で、
周囲に高層建築が出来るまでは海まで見渡すことができたらしく、
海上から望むと望楼は灯台のように見えたも伝えられ、
戦艦三笠を模したとも言われたその姿は「海原を行く軍艦」とも評されたそうです。

また写真は撮ってきませんでしたが、道路を挟んだ南隣には
警視庁高輪警察署があって、消防署員の話によれば昔の警察署の建物にも望楼があり、
当時は両者がツインタワーのような感じに見えて評判だったとのこと。

残念ながら肝心の望楼は一般公開されておらず、
急勾配の階段下からちょこっと見上げてみるだけ。
2012.04.15.18.JPG(この上が望楼)

署員の人も点検の時など以外は上がることはないそうです。

火の見ヤグラーでなく純粋に建築家の来訪も多いそうで、
自分もその筋のはしくれとして興味深く見学しましたが、
いかんせんその後のスケジュールのこともあってゆっくり過ごす事ができず、
ここも広尾小学校と一緒で再訪のチャンスを伺う事になりそうな。。。
2012.04.15.20.JPG

ちなみに火災予防週間などでは望楼のライトアップを行っているらしく。
これはライトアップのタイミングを狙って再訪、かな?

昭和50年代の建替え計画が持ち上がった際、保存活用を決めた経緯には
地域住民の保存に対する熱意の影響も少なくなかったといいます。
周辺には高層ビルも林立していますが、その存在感は抜群。
望楼をそなえた近代化遺産の建物はまさに地域のシンボルタワーですね。
2012.04.15.7.JPG

東京消防庁高輪消防署HP

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